再生療法・歯周形成外科

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重度の歯周病の治療の際の歯周組織の再生療法に対応します

比較的軽い歯周病であれば、歯や歯のまわりの汚れを落とし、歯垢(プラーク)や歯石を除去して清潔に保つことで治せます。そのためには、歯科医院での歯みがき指導やサポートをもとに、毎日の歯みがきを続けることが求められます。

一方、炎症が歯肉の奥まで進行した重度の歯周病の場合は、それだけでは縮んでしまった顎の骨を元に戻すことはできません。しかし、歯科医療の進歩により、歯周組織の破壊がひどい場合にも、顎の骨の『再生療法』ができるようになってきました。大分市中央町の歯医者「医療法人 おの歯科医院」では重度の歯周病の再生療法や歯周形成外科に対応しますので、重度の歯周病でも歯を諦めないでご相談ください。

再生療法とは?

再生療法とは?

歯周病は、歯ぐき(歯肉)だけでなく歯のまわりにある顎の骨が縮んでしまうため、進行とともにどんどん顎の骨が小さくなります。通常の歯周病治療だけでは進行を止めるだけで元の形には戻せません。縮んだ顎の骨の形に沿って覆う歯ぐきが下がり、歯の表面がこれまでより露出して歯が長くなったように見えたり、歯と歯の間のすき間が広がったり、歯根が露出した部分が「しみる」などの違和感が発生します。

しかし歯科医療の進歩により、歯周病で破壊された歯を支えるまわりの組織を再生させることができるようになっています。それが再生療法です。歯をできるだけ元の健全な状態に戻します。

当院では、お口の健康を長期間にわたって保つために、歯周病の治療に力を入れ、歯のまわりの組織の再生療法に対応します。おもな再生療法は3つです。エムドゲイン治療、GTR法、そしてリグロスを使用した治療です。

エムドゲイン治療

エムドゲイン治療

「エムドゲインゲル」の主成分は「エナメルマトリックスデリバティブ」で、歯が生えてくるときに必要なたんぱく質の一種です。それを、歯周ポケット内の歯垢や歯石を落としたあと、歯根のまわりに塗布します。すると不溶性たん白質のマトリックスを形成して、歯根のまわりに2~4週間とどまり、歯のまわりの組織の再生が促されるのです。「エムドゲインゲル」は時間の経過とともに吸収されるので、GTR法のように再度の手術を行う必要はありません。

GTR法

歯周病治療で歯周ポケットのまわりの歯垢や歯石を落としたあと、そのままにすると、歯を支えるまわりの組織の再生よりも、まわりの歯肉の再生のほうが早いので、歯周組織が再生できません。そこでメンブレンという膜を設置して、歯周組織が再生するスペースを確保して歯肉の侵入を防ぎ、歯周組織の再生を開始させ、ゆっくりとした成長を促すのがGTR法です。

リグロスを使用した治療

リグロスを使用した治療

細胞を増やす成長因子の作用で、歯周病で破壊された歯周組織の再生を促すのがリグロスを用いた再生療法です。リグロスと同じ成分は、床ずれや火傷(やけど)の治療に使用されていて、2016年9月よりリグロスを使った歯周組織再生療法は保険適用となりました。

リグロスによる歯周組織の再生

成長因子の作用により歯周病で破壊された歯周組織のまわりの細胞を増やし、さらに血管をつくり細胞に栄養を送り込み、顎の骨などの歯周組織の再生を促します。

フラップ手術の際のリグロスの塗布

フラップ手術で、歯根のまわりの歯垢や歯石を除去してから、まわりの顎の骨にリグロスを塗布し、歯周組織の再生を促します。